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0.“Ρατερ ήμων ό εν τοις ουρανοις,”
ラテン語で勉強するなら,ついでに(わかってもわからなくても)ギリシャ語(原語)までやっておきましょう.原語までさかのぼればいろいろ重大なことが発見できるからです.原語といってもフォントの都合で残念ながらギリシャ文字にアクセント記号を付けられません(しかしもともとはアクセント記号などありませんでした,読みやすいようにと、あとから付加したのです.振り仮名のようなもので、意味は変わりません).
「パテル・ヘーモーン・ホ・エン・トイス・ウーラノイス」と読みます.簡単に直訳すれば「父・私たちの・ホ(後述)・〜中の・トイス(後述)・天(複数)」です.
やはりついでにラテン語にならって「単語・文法」を勉強すれば――
○“ホ”(“ό”はアクセント記号によって“オ”と読むか“ホ”と読むか決まる,“α”など他の母音も同じ)は,男性・単数・主格の定冠詞である.ギリシャ語の定冠詞は元来指示代名詞であった(フランス語の le, la, les ル・ラ・レに同じ).ここの“ホ”は英訳すれば“he”.
○“トイス”は男性(または中性)・複数・与格の定冠詞.すなわち“天”は複数であって,忠実に訳せば「諸天(の中)に〜」である.
○“ウーラノス”はギリシャ神話に登場する神(最初に全世界を支配した)として有名である.星はギリシャの神名で表わされることが多く,元素名も星の名で表わされることがあった,といえば何を言いたいかわかるだろう.「天王星(ウラノス)」と元素の「ウラン」である.
相当に脱線してしまっていますが,もともと本講座は脱線のかたまり「ついでに」なので気にしないでください.原語にさかのぼることで「発見」できたことは――
@祈りの冒頭が何も付加されないで直ちに「父」で始まっている!
Aラテン語の“qui es”英語の“who art(is)”は原文にない.
(NKJ版では“Our Father in heaven,”となっている)
B天は複数である.
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