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「マタイ福音書」6:33より
QUAERITE PRIMO REGNUM DEI
(クワエリテ・プリーモー・レーグヌム・デイー)

1.単語と文法

quaero, ere, quaesivi, quaestitum, v.a. 求める,探す

 この不定詞“quaerere”から -re をとれば現在命令法人称単数形.これに -te がついているので,人称複数に対する現在命令です.
 直訳すれば,この一語だけで――「あなたがたは(今)求めなさい」

primo, adv. 最初に
regnum, -i,n. 王国
deus, i, m. 神
justitia, ae, f. 公正
ejus, gen. [is] その(すなわち,is(それ)の属格)

☆最初の“et”は「および」の意味ですが,2 番目の“et”は「命令」を受けているので「そうすれば」と訳すことになります(英語の and に同じ)

omnis, e adj. すべての(ここでは中性・複数・主格の抽象名詞)

☆ここで“omnia”を使った【練習問題】を3題.
 [1] omnia vanitas (伝道者の書1:2 )
 [2] amor vincit omnia.
 [3] omnia munda mundis(テトス書1:15←すっきりした表現!)    解答はこちら

ad-jicio=ad-icio 添える,付加する

☆ adjicientur は直接法未来・受動態の人称複数形.すなわち――
「(すべてのものが=複数)添えられる(受け身)であろう(未来)」

vobis, [v.vos] “vos ”を見よ,となっています.

☆ vos を見れば,人称代名詞「あなたたちの」の格変化が載っており,与格(ここではこれ)・奪格であるとわかります.

 以上,それほど難しい文ではありませんが,文法からは「求める」のは“現在”であり,「添えられる」のは“未来”とわかります.
 未来とは「死後,霊界で」ということかもしれません.

〔『荒野』1997年7月,第12号〕