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1.単語と文法
De profundis clamavi ad te Domine.「デー・プロフンディース・クラーマーウィー・アド・テー・ドミネ」
“de profundis”だけでは短いので第1節全部を学びましょう――
de, prep. c. abl. 〜から
もう一つよく使われる意味としては「〜について」(それで,文の冒頭が“de”で始まることが多い)
○prep. preposition 前置詞.前置詞には「格支配」ということがあって対格(acc.)につくもの,奪格(abl.)この両方につくもの,の3っつがあります(小林§40).注意すべきは“両方につくもの”であって後ろにくる「格」によって意味が変わってきます.
○c.=cum (〜とともに) c. abl. の表示から,この前置詞が「奪格とともに」用いられることがわかります.
次の“ad”は c. acc. なので「対格支配」.
ad, prep. c. acc. 〜へ,〜へ向かって,〜まで
profundum, -i, n. [profundus] 深み,深淵
○n.[profundus] とあることから,profundus (深い)という形容詞に 由来する([
] の記号は語源) (抽象)中性名詞であることがわかります.
このようにラテン語では抽象名詞(中性)は形容詞から作られることが極めて頻繁に,また容易に行なわれています.たとえば,bonus
(善い)という形容詞の中性形がそのまま抽象名詞“善”となっています.
(☆この複数 bona が“財産”ですが,これらのことはそのまま英語の good でも言えています.
good(形容詞:よい), good (名詞:善), goods (名詞:財産))
profundis は複数奪格(与格)
clamo, are, avi, atum, v.n., v.a. [cf.calo] (intrans.) 1 叫ぶ(trans. )
○v.n.,v.a. は“動詞の種類”の説明だが,それぞれ,自動詞・他動詞と思ってかまいません(すると,intrans.とtrans.とは何だ?となります.そしてこれこそが正しくは自動詞・他動詞ですが,大きく自動詞・他動詞の区別がつけばよいので“動詞の種類・分類”についてまで深入りしないことにします).
avi とあるので「直接法能動態完了1人称単数」が clamavi(私は叫んだ)とわかります.
te, pron, [tu] おまえ,君 (acc.及びabl.)
2人称単数の人称代名詞の変化は小林p41 .
dominus, i, m. [domus] 主人
単数主格形が -us で終わる名詞の大部分は第2変化名詞で,そのほとんどは男性名詞(m.).呼格が主格とことなるのは第2変化
-us 名詞の単数だけです(小林§19, 20).dominus の変化は「文法表」9 .
語源は domus (家)に住む人→家長.
英語の dome(ドーム,丸天井,ドーム状の建物)の語源です.
ここは「呼格」であり,頭文字が大文字なので,「主よ」
〔『荒野』1997年6月,第10号〕
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