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「ヨハネ福音書」14:6より
VIA, VERITAS, VITA
(ウィア・ウェーリタース・ウィータ)

1.ego sum via et veritas et vita. 単語・文法

 原文は“ego sum …”なので,これをもとにして学んでいきます.まずは単語――

ego, pron. pers. 私

 “エゴ”といえば哲学・精神分析用語で「自我」として有名.また英語の“egoism, egoist”などはもはや日本語であるほどに有名.しかしその語源,ラテン語の“ego”は人称代名詞で“私”.

sum, esse, fui, v.n. (動詞についての説明は前課の解説を見てください)
 訳語が羅列してありますが,英語の be 動詞に相当します(英語同様に,最も複雑な不規則動詞).sum の現在形の変化は小林,第2課.そこに取り上げてある例文であるデカルトの有名な次の言葉を【練習問題】[2]とします.

 Cogito, ergo sum.(コーギトー・エルゴー・スム)               解答はこちら

via, ae, f. 1 道路(以下省略)

 この語は“via London”や“via air mail”のように英語では「…経由で」「…によって」の意味で使われています.
 “via dolorosa”(悲しみの道)とは,イエスが処刑地ゴルゴタまで歩かれた道のことですが,転じて「苦難の道・苦しい試練」を意味します.

veritas, atis, f. [verus] 1 真理(以下省略)

 スヴェーデンボリ神学での基本概念「善と真理」といえば“bonum et verum”であり,著作にはこの“verum”(または verus)の方が圧倒的に多く使われています.どちらも日本語では「真理」(英訳も truth)の一語に訳されています.この違いについて考察した結果は「研究:verum と veritas」に述べておきます.

vita, ae, f. [vivo] 1 生命(以下省略)

 ヴァイタリティ(vita-lity)といえば「生命力・活力・元気」.
 ビタミン(vita-min)はドイツ語(→英語)だが,語源はラテン語.

〔『荒野』1997年5月,第8号〕