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「ヨハネ福音書」13:36 他より
QUO VADIS
(クォー・ウァーディス)

3.本の題名『クォ・ヴァディス』
 ポーランドの作家シェンケーヴィッチの歴史小説(1896)の題名として有名.皇帝ネロの時代のローマを舞台に,キリスト教と異教との相剋およびキリスト教の迫害,信徒の娘を得んとする皇帝の近衛兵の恋情,使徒ペテロとパウロの殉教,ネロの最後などを描いた長編であり,アメリカ映画(1958)ともなった.その物語もほとんど終わりあたりに……
 ある早朝,迫害を避け,ローマからアッピア街道を下る使徒ペテロと従者の若者二人の姿があった.ペテロの目の前に光るものが近づく.光が通り過ぎようとする,その光の中に主を認めたペテロは“Quo vadis Domine?”と問う.「あなたがわたしの民を捨てるなら,わたしはローマに行ってもう一度十字架に付こう」.ペテロは向きを変え,ローマへ向かう,そこで今度は従者の若者が“Quo vadis Domine? ”

(雑談:題名と言えば森鴎外の“vita sexualis”訳せば『性的生活』
    sexus の語源が seco「切り離す」とは意味深い.)