スヴェーデンボリの言葉(2)

★好著紹介

大西英文著『はじめてのラテン語(講談社現代新書)
 好入門書を紹介しておきます.引き込まれるようにして一日で一気に読みました.本書の気に入った点はいくつかありますが,同書26ページには「……私たちがつい先頃(今も?)毛沢東や金日成を「もうたくとう」とか「きんにちせい」と発音していた……これを「マオ・ツォトン」「キム・イルソン」といえば,少しは知的に聞こえませんか?……それが知性であり,なにより礼儀というものでしょう」とありました.
 これは従来からの私の主張――“Swedenborg”を「スヴェーデンボリ」と表記(発音)しよう――と一致しています.最後に参考書として小林標著『独習者のための楽しく学ぶラテン語』(ともう一冊)があげてあり,このことも「総花式に(参考書を)いろいろあげるのはよくない,これはと思う一冊にしぼるべきだ」という私の考えと共通です.新書版の入門書とはいえ,そうとうに突っ込んだ記述がしてあり,大いに参考になります.もちろん,読み物としてもおもしろいです.

逸身喜一郎著『ラテン語のはなし―通読できるラテン語文法(大修館書店)
 親しみやすい書き振りであり,文字通り(初心者でも?)「通読」できそうです.一通り文法を学んでからのほうが,楽しんで通読でき,文法事項の復習もできそうです.

〔『荒野』1999年7月,第40号〕

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