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「主の祈り」 (7)
NE INDUCAS NOS IN TENTATIONEM, SED LIBERA NOS A MALO.
ネー・インデューカース・ノース・イン・テンターティオーネム・セド・りベラー・ノース・アー・マロー

0.“και μη εισενεγκης ήμας εις πειρασμον αλλα ρυσαι ήμας απο του πονηρου”

 「カイ・メー・エイセネグケース・ヘーマース・エイス・ペイラスモン・アら・リューサイ・ヘーマース・ アポ・トゥー・ポネールー」と読みます(アクセント記号省略).  直訳は「また・〜ない・〜へ運ぶ,導く・私たちを・〜の中へ・誘惑・〜でなく・救う・私たちを・〜から・悪」です.

 永井訳:「また我等を試(こころみ)) のうちに導き給わず,されど悪より我等を援(すく)い出だし給え」  

 やはり「単語・文法」を勉強しておきます.

○εισενεγκης,2 pers. sing. aor.1, subj. εισφερω

  「2人称(2pers.) 単数(sing.) 第一不定過去(aor.1) 接続法 (subj.) 」“エイスフェロー”は「運ぶ」
   [文法事項]:接続法は未来への予想・意図・期待・可能性などを述べるのに用いられる(§314). 
 現在接続法は継続する動作,不定過去接続法は一時的動作を表わす(§324).
  すなわち,試練が一時的にこれから起こるかもしれないが,そうしたことのない(ように)との意味.

○“ペイラスモン”は善くも悪くも“試み”.

○ρυσαι,2 pers. sing. aor.1, imper. ρυομαι 「(だれかを)引き出す」→すなわち「救う」

○“アポ”:「〜から」

  [文法事項]:文法:απο を辞書で引くと最初に“prep. c. gen.”と載っている.
   “前置詞・cum(with)〜とともに・属格”の意味.
  すなわち,その次の定冠詞(του)も名詞(πονηρου)も属格.

○πονηρος は形容詞であるが,定冠詞が付いているので名詞. この場合(1人称・男性形なので)抽象名詞としての「悪」でなく,「悪人・悪魔」の解釈が成り立つ.