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「主の祈り」 (5)
PANEM NOSTRUM QUOTIDIANUM DA NOBIS HODIE.
パーネム・ノストルム・クォティーディアーヌム・ダ・ノービース・ホディエー

0.“τον αρτον ήμων τον επιουσιον δος ήμιν σημερον”

「トン・アルトン・ヘーモーン・トン・エピウーシオン・ドス・ヘーミーン・セーメロン」と読みます.
 直訳は「パンを・私たちの・エピウーシオン・与えよ・私たちに・今日に」.
 永井訳:「我等のパン,無くてはならぬ物を,今日我等に与え給え」

 (επιουσιος 以外の)「単語・文法」を勉強しておきます.

○“アルトス”=「パン」.一般的に「食物」の意味もあります.

○“ヘーモーン・ヘーメイス”→「野口」の§68を参照.それぞれ「私たち」の属格と与格です.

○δος,2pers. sing. aor.2, imper. act. διδωμι (ムールトンの『レキシコン』).

  前課と同じく「2人称(2pers.)・単数(sing.)・第二不定過去(aor.2)・命令法(imper.)・能動態(act.)」.
  “ディドーミ”の意味は「与える」ですが,文脈にしたがっていろいろな意味を持ちます.たいていの動詞は「−ω」で終わりますが,数少ないがこのように「−μι」で終わる「μι動詞」(ειμι など)もあります.
 (野口の文法書“第70課”に διδωμι が取り上げてある)

○“セーメロン”副詞「今日に」.
   用例はマタイでは 6:30, 11:23, 16:3, 21:28, 27:8, 27:19, 28:15.
   内意は「永続性・永遠性」であり,これは詩篇 2:7, 119:91,エレミヤ 1:10, 18 などから明らか(秘義2838).