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「主の祈り」 (3)
VENIAT REGNUM TUUM..
(ウェニーアト・レーグヌム・トゥウム)

0.“ελθετω ή βασιλεια σου”

 ギリシャ語で「エるてトー・ヘー・バシれイア・スー」と読みます(アクセント記号は省略).
 直訳すれば「来ますように・ヘー(冠詞)・王国・あなたの」です.
 (後ろから)「単語・文法」を勉強しましょう――

○“スー”(gen.sing. συ)=「あなた」の単数・属格.

○“バシれイア”=抽象的な意味「支配・統治」から(導かれた)具体的な意味として「王国」.

 「支配」と訳すことも可能です!(注意)

○“ヘー”=「バシれイア(王国)」が女性名詞なので,女性・単数・主格の定冠詞が付きます(§52, 61, 68).
 (“§”は,いのちのことば社『聖書ギリシャ語入門』(野口著)書に解説してある箇所)

○さて“エるてトー”ですが,ムールトンの“ANALYTICAL GREEK LEXICON”によれば――

 ελθετω,3 pers. sing. aor.2, imper. ελχομαι とあります.

 前課とほぼ同じで「3人称(3pers.)・単数(sing.)・第二不定過去(aor.2)・命令法(imper.)」です.もとの「エるコマイ(来る)」とはずいぶん形が違っています(§140, 143).
 前課でも述べましたが,意味は「不定過去命令は,過去の意味はなくて,瞬間的動作の命令に用いられる」(§271)ので,祈るたびごとに,いま来てほしい」との気持ちが述べられていることになります.
 永井訳は「御国を来(きた)らし給(たま)え」