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1.単語・文法
まず,単語を調べましょう.といってもたった2つ.
(☆辞書の配列は英語と同じです.ただし,見出しW, X, Y, Z の単語はまるで付けたしかのように非常に数少ないです.そして実際に付けたしであることは「小林」p13
参照.また文字Kは著作に登場しません(W も))
ec-ce, int., adv. [cf. ce] そら,見よ!(abs.または nom.または acc.とともに).
とあります.(発音は,ccなど二重子音も別々に発音して“エクケ”.しかし“エッケ”の音に限りなく近く,この表示でもよいでしょう)
訳語「そら」「見よ!」以外に,限られた紙面で多くの情報を盛り込むという辞書の性格上,このように多くの略記号が用いられています.これを無視してはなりません.辞書「本文」の前に「本辞典使用の略語」一覧がありますが,いちおう説明しておきます.
○int.=interjection,「お〜い」「ああ!」などの間投詞・感嘆詞.
○adv.=adverb,副詞.
○cf. =confer(compare比較する→参照せよ)
(☆この語はラテン語 con-feroに由来し,con-共に+fero 運ぶ・持ってくる=共に持ってくる→比較する,となりました)
○abs. nom. acc.はそれぞれ「奪格」「主格」「対格」の略語です.
「格」については小林§17を見てください.“主語・所有・間接目的・直接目的”といった(英語で使われる)文法用語はご存じかと思います.ラテン語特有なのは「奪格」であり(前述以外のすべてと思ってよいほど)広く使われます.無理やり助詞で示せば「〜から」「〜によって」(cf. 文法表4.)ですが,場合によります.
この間投詞はこれらの格とともに使われることがわかります.
homo, minis, comm. 1人間(以下,訳語が続く)
まず発音は「ホモー」であることがわかります.一般的には“エッケ・ホモ”と呼ばれています.
この語の格変化はうまい具合に小林p58 (文法表5.)に載っています.格の種類は6つですが(主格と呼格は第二変化-us
名詞の単数以外は一致するので,小林§20)通常5種類であり,その単数と複数で(5×2=)10個の形が考えられます.しかし,複数の与格・奪格は一致するので,格変化は通常9つです.
格変化の種類(種)は文法表6.にあるように「単数の主格(見出し)と属格の語尾で知られる」ので,辞書には見出し語の直後に単数・属格が載っています(ここでは-minis)
文法表1.にあるように「性」は基本的に 3 つです.
しかしここの“comm.”とは共通性(genus commune)を意味し,場合によって,男性でも女性でもありうるものです.
(☆格変化は暗記してしまうのが望ましいとされています.暗記するなら「文法表」の順番(主格・対格・属格・与格・奪格)が合理的です.しかし私は暗記していません)
さて“ホモ”が「人間」を意味するのは,あまりに有名で,説明の必要はないでしょう.
スヴェーデンボリの著作では特殊な使われ方として Maximus Homo「巨大人(天界の形)」があります.(『天界と地獄』第8章参照,これは
Divinus Homo「神人」とも表現されていることは『秘義』4687)
また“internus homo”(内部の人)“externus homo”(外部の人)“spilitualis homo”(霊の人)などもよく使います.
(ここの“spilitualis”もこれまた非常によく出くる単語です)
有名な「人の子」は“Flius Hominis”です.
〔『荒野』1997年2月,第2号より〕
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