INTERROGATIVES; ALIQUIS

第 21 章

疑問文,ALIQUIS

 “I am eating sauerkraut”という文は,多くの疑問に,基本的には次の5つの疑問に答えています.「だれがザウアークラウト(漬物)を食べているのか?」「漬物をどうしているのか?」「何を食べているのか?」「漬物を食べているのか?」「何が起こっているのか?」.すなわち,質問は文の個々の部分かもしれませんし,文の全体かもしれません.他の言い方をすれば,最初のつは「私です」「食べています」「漬物です」「はい,そうです」と答えることができます.最後の質問には文全体で答えることが要求されています.

 ラテン語は“イエスかノーか”の質問を非常に簡単に扱います.肯定か否定の答えが期待されていない限り,強調する言葉または中心となる言葉が最初に置かれ,そして -ne という音節がそれに付け加えられます.もし肯定的な答えが期待されているなら,-ne は文頭の Non に付け加わえられ,それで文章は Nonne で始まります.もし否定的な答えが期待されるなら, Nonne に代わって Num が用いられます.それで次のようになります(§68)

 Intelligisne?    「わかりますか?」
 Nonne intelligis?  「わかりますね,そうですか?」
 Num intelligis?   「わかりませんね,そうですか?」

 名詞や代名詞に焦点が当てられた疑問のために,英語の“who など”に相当するラテン語の疑問代名詞には完全な語形変化があります.これらは複数形では関係代名詞と同一です第12章参照が,しかし,単数形では次のようにいくぶん異なっています.

男女性 中性
主格 quis quid
対格 quem quid
属格 cujus cujus
与格 cui cui
奪格 quo quo
                                   

 用法は簡単です,「モーセは山から神の律法を私たちに与えた」の文に基づく次の例文に示される通りです.

Quis nobis dedit leges Domini a monte?
 「だれが山から神の律法を私たちに与えたのですか?」

Quibus dedit Moses leges Domini a monte?
 「だれらにモーセは山から神の律法を与えたのですか?」

Quae dedit nobis Moses a monte?
 「何をモーセは山から私たちに与えたのですか?」

Cujus leges dedit nobis Moses a monte?
 「だれの律法をモーセは山から私たちに与えたのですか?」

A quo dedit nobis Moses leges Domini?
 「どこからモーセは神の律法を私たちに与えたのですか?」

 形容詞に焦点が当てられた疑問のために,疑問形容詞が用いられます.
それは形の上で関係代名詞と同じです(第12章参照).

Qui homo dedit...?
 「だれが……与えたのですか?」

Quibus hominibus...?
 「だれらに……?」

Quas leges...?
 「どんな法律を……?」

Cujus dei...?
 「どんな神を……?」

A quo loco...?
 「どこから……?」

 副詞的な疑問のために,ubi(どこ?)cur(なぜ?)quando ( いつ?)といった一そろいの(無変化の)疑問副詞があります(§73) .

 aliquis (何か,だれか)について簡単に注意しておきます.古典ラテン語では,alique, aliqua, aliquod (それぞれ男性,女性,中性)は“何か〜,ある〜”といった形容詞的な意味を持ち,一方,aliquis, aliquid(それぞれ男女性,中性)は“何者・ある物,だれか・どれか”といった実詞的な意味を持ちます.スヴェーデンボリは,aliquis, aliqua, aliquid または aliquod を名詞的と形容詞的の両方に用いています.中性複数主格と対格は aliquae でなく aliqua となり,これらを除いて,関係代名詞と同じ変化をします(§106, p112)

語 彙 [21]

(The words introduced in the lesson, plus)
dispono, -ere, -posui, -positus*1 (動)整頓する,分類する arrange, set forth
pro (prep. with abl.) (前:奪格)〜のために,〜の代わりに in favor of, for, in place of
quomodo (interrogative adv.)  (疑問詞)どのように how, in what way
redamo, -are, -avi, -atus*2 (動)愛を返す love back, love in return

*1 “dispose, disposition”の語源.[dis+pono](原意:分離して置く)
*2 [redamo=re+amo] (re:再び,元へ;愛に対して愛を返す)

 

練習問題

A.訳しなさい.  

 1. Num aliquod naturale pro fine potest habere usum, ac disponere usus in ordines et formas?  (DLW 356)

 2. Quid enim est substantia absque forma?  (DLW 229)

 3. Quod mala et falsa omnis generis possint confirmari, quis non novit?  (DLW 267)

 4. Quid enim est amare se solum, et non aliquem extra se, a quo redametur?  (DLW 48)

C.今日学んだ形をいつものように適当する語形変化表に記入しなさい.